No.3 Penzanceは南仏のかほり

以前から一度見たかった手作りの崖ッぷちの劇場と「地の果て」と呼ばれるLand's Endに行くことに。両方のハブになるのがPenzanceの町。ロンドンはパディントンから西へ約350km、5時間30分の小旅行。この日イギリスの丘陵地の特徴をイヤというほど味わった。車窓を流れる景色には山あり谷ありといった変化があってこそ風情と趣きがあるというもの。しかしひたすら続く丘陵と山のないこの国。馬も牛も羊の放牧も珍しがってられるのは最初の一時間。あとはひたすら我慢。しかしその後分かることになるのだがそうまでしても来る価値のある町だと思わせる落ち着いた雰囲気と南仏っぽい(知らないが)開放感と独特の赴きを持った町だ。夕方に着いたので駅の裏でB&B(→)を押さえて、夕食まで散歩へ。(ちなみにここのオヤジはとても働き者で朝食でオバチャンの姿を見るまでオヤジひとりでやってると思ってた。£20/1泊、安い。)


イングランド南西部に突き出たコーンウォール半島の南側に位置するPenzanceの町は小さな入り江を見下ろすように斜面にできたところ。(ちなみにコーンウォール地方にはミレニアム事業の一環で誕生した植物園エデンプロジェクトもある。いずれ訪問の予定)尾道もそうだけど斜面の町には独特の趣きがある。平らな所に建てるよりも必然的に工夫が必要だからそれだけで普通の家とは違った独特のアンバランス感があるのと、「となりの1階はウチの2階」という「ワクワク感」がなんとも楽しい。住民の気持も壁の落書き(?)に表れてる?坂を上って住宅街へ。


ロンドンとはひと味違う町並み、日射し、抜けるような青空。電線も放射状ならうるさくない。


やたらネコを見る。しかもみんな玄関先の塀にうずくまってる。番ネコか?でもやたらなつっこいので役に立ちそうもない。


←死ぬ程危険。よそでも見るが。

→WetPaint!でもなんでここに書くの?乾いたら意味ないと思うけど。これもよそで見た。塗った所の横っちょにWetPaint。これじゃいつ塗ったのか分からない。ずっと塗り立て。いいけどね。


くるっと回って海沿いへ降りてくると(←)こんな感じの露地+階段がいたるところに。海岸線はプロムナードになっていてジョギングする人、犬と散歩する人、海を眺めてる人。西の空に夕日が沈む。

東を臨む。実はこのすぐ右に仏のモン・サン・ミッシェルのイギリス版とも言えるSt.Michael's Mount修道院があるのだが写ってない‥。というかどうせなら本家を見ようということですっかり興味を失っていたのだ。で、この堤防は1843年からあるそうな。

Land's Endまで10マイル。調べてみるとランズエンドはすっかり観光地化されていて大駐車場完備の一大アトラクションエリアと化してるそうで、この時点で訪問を中止。東尋坊くらいに「枯れ」てれば行くんだけどね。電車で少し戻って北側へ出るとSt.Ivesという町があって、ロンドンのTateと由縁のあるTate St.Ivesがあるそう。この地方の名物というからたくさんの野菜をパイで包んだコーニッシュ・ペストリーをトライしたものの後悔しただけだった。さあ、あしたはいよいよMinack Theatreへ。

 

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ここで「Tate」の成り立ちを紹介。古くは砂糖の貿易商で名を馳せたサー ヘンリー・テートが、個人の収集品とブリティッシュミュージアムにある作品を集め「モダンアートの美術館」として1897年に開いた「テート ギャラリー」がルーツ。その後、当時の「モダン」が過去のモノとなり、ターナーやブラックなどのコレクションを「テート ブリテン」に、現代美術系を御存じ「テート モダン」へ。他には「テート セント・アイブス」の他に、「テート リバプール」が。ロンドンのテート2つと地方都市にある2つの違いは、ロンドンのモノは無料であり、国からの援助が積極的に得られるのに対して、地方の2つは入場料で賄っていること。どこのお国も事情は似たようなもので。